取得時講習
少し前なら技能試験が合格したら免許は即日交付されたのだが最近は取得時講習を受けないと免許証は交付されない。これがかなり厄介なもので技能試験合格後、受付窓口で 『取得時講習対応自動車教習所一覧表』 なる物を渡される、その一覧表に出ている自動車教習所に片っ端から電話して空き状況を確認する。
当然電話なんて貸してくれるわけも無く、携帯電話を使うか少し離れた所に1台だけ設置されている公衆電話を使う、なんとも時代錯誤な予約方法である。
空き状況を確認したら再び窓口にどこの教習所するのかを告げる。その後、指定書番号をもらい再び教習所に電話をして予約を入れる。何の理由があってこんな二度手間をとらすのか全く意味不明である。 しかも、二輪の取得時講習はどこの教習所でも約1ヶ月待ちの状態である。
とりあえず予約を済ませ講習料12,300円(大型12,600円)を払った。
<講習内容>
講習科目 | 講習時間 | 講習方法 |
---|---|---|
ケース・スタディ(交差点) | 60分 | 場内コースにおいて、大型自動二輪車又は普通自動二輪車を用いて行う。 |
交通の状況及び道路環境に応じた運転 | ||
危険を予測した運転 | 60分 | 運転シミュレーターを用いた模擬体験により行う。 |
危険予測ディスカッション | 60分 | 運転シミュレーターを用いた模擬体験を踏まえて、ディスカッションにより行う。 |
計 | 180分 |
講習科目 | 講習時間 | 講習方法 |
---|---|---|
応急救護処置の意義 | 60分 | 教本、視聴覚教材等の教材を用いて行う。 |
実施上の留意事項 | ||
救急体制の整備 | ||
応急救護処置の基礎知識 | ||
応急救護処置の基本 | 120分 | 指導員の実演により行う。 |
応急救護処置の実践 | 模擬人体装置を用いて行う。 | |
まとめ | 教本、視聴覚教材等の教材を用いて行う。 | |
計 | 180分 |
<取得時講習>2002.2.21 武蔵境自動車教習所
普通二輪試験に合格し、その日に大型二輪試験の予約をしたのだが、取得時講習が終わるまでダメだと断られた。理由は、取得時講習が終わるまで普通二輪免許が交付されないので、大型二輪の試験に合格したとしても再び取得時講習が必要となる・・・・らしい。
この講習が終わればようやく普通二輪免許が手に入り大型二輪の試験が受けられる。試験と違い講習を受けるだけなので緊張感は皆無である、下調べも何もせず教習所に向かった。
二輪の取得時講習は1クラス3名で行われ、私が受講した武蔵境自動車教習所では午後1クラスしか行われず、1日3名が限度である。おそらく他の教習所も同じ条件なのだと思う。受講予約に1ヶ月近く待たされる理由がわかった。
待合室で講習の流れの説明を受ける。講習時間は実技を含め3時間もかかる。1時間程度で終わり、その足で試験場に行こうと思っていた私には大きな誤算であった。しかも、私を含めた受講者3人とも実技講習があるとは知らされておらずヘルメット・グローブの準備はしていなかった。教官によると試験場の怠慢でその旨を伝え無かったのだと言う。とりあえずヘルメットと軍手は教習所で借りることが出来た。
実技内容は8の字と1本橋がメインでひたすら教官の後ろを3台で付いていくだけのものであった。ここでも教官の対応は非常に良く、気分良く講習を受ける事が出来たのだが、この講習が免許取得に何の意味を持つのか全く理解できない。
おそらく教官もこの機械を使って危険回避のシミュレーションが出来るなんて本気で思ってないだろう。最初は物珍しさからけっこう楽しめたが、20分も過ぎると飽きてくる。
自動車の免許を持っている私はこれで取得時講習は終了し、証明書をもらい試験所に提出すれば普通二輪免許が交付されるのだが、自動車免許を持っていない2人はこの後3時間“応急救護処置講習”と言うものを受けなければならない、考えただけでゾッとする。