娘が1歳の頃、保育園の送り迎え用という大義名分の元に購入した電動アシスト自転車、パナソニックの「ギュット・ミニ・DX」。 その娘も今や生意気な中学生になり、チャリ自体は半分引退状態だったのだが、実はこいつにはまだ隠された寿命がある。
というのも2年ほど前、バッテリーのリコール対象に見事ビンゴし、タダで新品のバッテリーに交換してもらったのだ。 普通に買えば4〜5万円はする代物である。10年も使い倒した死にかけのバッテリーが新品になって返ってくるのだから、これだからリコールはやめられない(失言)。
さらに、電動アシストのリモコンも昨年新品に交換したばかり。心臓部と脳みそが新品なのだから、理屈の上ではまだまだ現役続行可能。 ……なのだが、見た目だけは12年という歳月の重みに耐えかねて、完全に「限界突破」していた。

特に酷いのが、前カゴとハンドル。
しっかりと「サビ」という名の歴史を刻み込んで、見た目はただの粗大ゴミである。

というわけで、今回のミッションは「前カゴの新品交換」と「ハンドルのサビ落とし&男の艶消しブラック再塗装」だ。

作成開始:難易度0の解体ショー
まずは分解から。 長年の雨風でガッチリ固着したハンドルグリップだが、こんなものはマイナスドライバーを突っ込んで隙間にCRC(5-56)をブチ込んでグリグリやれば、面白いようにスポンと抜ける。

続いて、前カゴ、リモコン、ベル、変速ダイヤル、ブレーキレバーを容赦なく引っぺがす。

最後にハンドル本体を取り外す。
構造は単純そのもの。ここまでは猿でもできる難易度0のイージーゲームだ。

外したハンドルをサンドペーパーでゴシゴシと削り、長年のサビを強制撤去。仕上げにキッチン洗剤で脱脂する。塗装の基本は足付けと脱脂である。これをサボると後で悲惨な目にあう。
近所のホームセンターで仕入れてきた、男のロマン「艶消しブラック」の缶スプレーをプシューと吹き付ける。 我ながらなかなか見事な仕上がりだ。艶消しは素人が塗ってもそれっぽく見えるから最高である。

ついでに、取り付けに必要な金属パーツ類も一緒に黒く染め上げておいた。
合わないパーツは「切ればいい」という思想
ハンドルはサビを落として再塗装したが、ボロボロだった前カゴはさすがに新品を購入した。
ただ、12年前と同型のカゴはすでに絶滅(廃版)していたため、現行型のカゴをチョイス。

メーカーが同じなので、幅やネジ穴の位置は同じ。ポン付けできるだろうと高を括っていたのだが、ここで誤算が生じる。 新しく届いたカゴには、車体へ固定するための細かい付属品が一切同梱されていなかったのだ。ケチくさい。
仕方がないので、今まで使っていたゴミ一歩手前の旧カゴからパーツを流用することにした。 ところが、この黒いスペーサーをハメようとすると、現行カゴの骨組みが絶妙に邪魔をして中に入らない。
本来ならスペーサーなしでもボルトは締まるのだが、取り外した純正ボルトは「袋ナット」仕様。しっかり奥まで締め込んで固定するには、このスペーサーの厚みがどうしても必要なのだ。
入らないパーツとネジ穴を交互に見つめ、3秒考えた。
「邪魔なら、切ればよくね?」

というわけで、干渉するプラスチックのスペーサーを鉄ノコでサクッとカット。

かなりの妥協と力技だが、機能を果たせば正義である。これでよし。

まとめ
そんなこんなで、現物合わせの適当DIYは見事に完了。 あのサビだらけだった限界チャリが、見違えるほどシャキッと綺麗になった。
ついでに、くすんでいたブレーキレバーとベルもハンドルと同色で塗っておいたので一体感が素晴らしい。 ハンドルの塗装からカゴの強制移植まで、トータル1時間程度で完結するお気楽な作業だった。

新車を買えば軽く15万円は飛んでいく令和の時代。たった数千円のカゴ代と缶スプレー1本で延命できたのだから、今回も完全な「大勝利」である。
レストア前に修理したのは手元スイッチ
今回レストアしたギュット・ミニDXですが、実はその前に大きなトラブルがありました。
突然電源が入らなくなり、原因を調べたところ手元スイッチの故障だったのです。
交換方法や故障の原因については、こちらの記事で詳しく紹介しています。


