一発試験[大型二輪練習~試験本番]

取得時講習の翌日朝一で試験場に行き普通二輪免許交付の手続きを済ませ、午前中に普通二輪免許が交付され、その足で大型二輪の試験の予約を取りました。
試験は丁度1週間後なので練習出来るのは一度だけ!

2.23 練習 練習車:YAMAHA SRX250

前日に普通二輪免許を取得したので友人宅にSRX250を借りに行き、自走でコースに向かった。
初めての公道走行はやはり50ccのスクーターとは景色が違うぞ!
大型二輪の試験順路には波状路が増え普通二輪を少し延長した程度で殆ど変わらない、普通二輪の合格で自信がついたので、練習目的も大型二輪用の試験コースを覚える事に専念できました。

この日は前回と同じく非公認教習所の生徒が2名、それぞれに教官がマンツーマンで教えていました。
彼らの走りは加速・減速にメリハリがあり完璧に見えたのですが、教官に聞くとやはり「あれでは合格しない」らしい。
さらにその教官は「大型と普通は全然違う!普通二輪の試験なんて目をつぶっても取れる」・・・この一言で私はすっかり意気消沈してしまった。

試験は6日後、練習が出来るのはこれが最後、教官の一言が重く圧し掛かる。教官と教習生をわき目にとにかく自分なりに1時間ミッチリ走りこんだ。
友人のSRX250はクラッチが硬く一時間乗りっぱなしでさすがに左手がパンパンになった。

一発合格実体験 大型二輪 府中試験場

この日の受検者は大型二輪13人、普通二輪5人、小型二輪3人。
もう慣れましたが今回の試験官は前回の試験官より更に横柄かつ高圧的。

試験車両はスズキGSF750、教習車専用設計モデルだそうです。
今回の合格者は大型・普通・小型を含めなんと私1人だけでした。

事前審査

大型二輪の試験前には事前審査が行われます。
審査は引き起こしと8の字に押し回しが出来るかを見られます。
以前はセンタースタンドがけがあったらしいが現在は除外されています。

まず最初に8の字に押し回しを行いました(※図1)、押し回しが終わって停車位置にバイクを戻した途端試験官に 「何やってんだよ!もう帰れ!」 と怒鳴られた。
何を間違えたのかわからないまま試験官に罵声を浴びせかけられ、その場を去ろうと支度していたら、突然試験官が「見ていろ!」と、自分でバイクの押し回しを始め(※図2)、「なぜこう出来ないんだ」と言い出しました。
 
確かに私が押し回した位置ではバイクを停車位置に戻すには一度バックさせなければならないのですが、事前審査の趣旨を考えたら何の問題も無いはずです。
それならばなぜ、はじめから順路を説明しないのでしょう?こんな理不尽な思いをしたのは久しぶりです。文句の1つでも言いたかったのですが、堪えました。
結局やり直しすることもなく事前審査は通過しました。

乗車― 1本橋

乗車、発進、外周、発着地点、一本橋までは普通二輪と全く同じです。
一本橋
一本橋は10秒(普通二輪7秒)ですが、半クラッチとリアブレーキを使えばかなり余裕で通過出来ます。

波状路

普通二輪には無い課題ですが、半クラッチとアクセルワークで通過するだけなので一本橋と比べると全然簡単です。
波状路
よっぽど下手か運が悪くない限りコースアウトする心配はないと思います。

外周 - 短制動

踏切、クランク、坂道、S字、外周、短制動、坂道発進までは普通二輪と全く同じです。

この日最大の難関となったのが短制動です。

この手前で試験中止になった人を除き、私を含め受検者全員が短制動をやり直しになりました。
原因は様々ですが、私の場合は「ブレーキが早すぎる」と、言われました。
私がブレーキをかけ始めたのはブレーキ開始地点(右図の白いパイロン)に差し掛かると同時でしたが、この日の試験官曰く「ブレーキはブレーキ開始地点を通過してから掛けなければならない」だそうです。
しかし、“ヤングマシン3月号別冊付録の2輪免許攻略ガイドの37ページ”によると“ブレーキングはバイク1台分手前からでもOK!”とはっきり書いてありました(※下図参照)。
ヤングマシン3月号別冊付録の2輪免許攻略ガイドの37ページ
これは一体どういう事なのだろうか?
普通二輪の時はブレーキ開始地点より1メートル位手前でブレーキを開始したが、1回でOKでした。
と言うことはこの日の試験官のエゴなのでしょうか?やり直しだけで10点減点なので、受検者にとってはたまったもんじゃありません!
気を取り直し、2回目はブレーキ開始地点を通過後にブレーキを掛け短制動はクリアでした。
他の受検者は全員2回目の短制動で試験中止を通告されていました。
見ていると2回目の短制動に入る際の外周を周るときにカーブでブレーキを掛けたり、障害物を越えるときの合図をしなかったり、やり直しを告げられ明らかにパニック状態になっていました。
やり直しする際の運転もしっかり採点されています。

坂道発進 - ゴール

坂道発進-ゴール(発着点)までは外周が増えますが、普通二輪と変わりありません。
この日ゴールにたどりつけたのは私ただ一人でした。
試験の評価では試験官が口を開くなり「へたくそ!」さらに「スラローム・S字が全然だめ!」こりゃーイカン!と思いましたが「まー、合格予定にしておく」”予定”とはどういう事なのかわからないが、試験官の考えが変わらぬよう丁重に挨拶しその場を退散。
待合室で待たされること1時間半、普通二輪・小型二輪の試験が終わり(普通二輪・小型二輪共に合格者なし。)試験官に名を呼ばれ再び「へたくそ!」を連呼されながらも合格通知を受け取りました。
へたくそで印象が悪くても70点をクリアすれば合格です。
下手でもなんでも合格すれば良いのだ!

まとめ

急制動のやり直しをさせられた受検者がパニックになっている様子がリアルに見て取れました。
やり直しは10点減点ですが、やり直しできるという事は、まだ合格ラインを割っていないということです、スパイ映画に例えるなら「殺すつもりならオマエはとっくに死んでいる」状態なのでやり直しの際にはその後の行動が重要なのです。

それにしても多くの受検者が振り落された急制動の試験官による採点基準のあいまいさには疑問が残ります。
それに、あの理不尽な事前審査や試験官の横柄で高圧的な態度、天下りの弊害でしょうがこんな状態がいずれ無くなるとを願います。